海外安全対策情報(2022年7月-9月)

令和4年10月3日
1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
<傾向>
・アルコールや薬物密輸による逮捕が引き続き発生している。
・交通事故やダイビング事故による死傷事案が複数発生している。
 
<主な事件>
7月1日
・アリフダール環礁フェンフューシ島にて、海水浴をしていた19歳と23歳の男性2人名が行方不明となり、その後23歳男性が死亡。
・マレ市のキングサルマンモスクにて、ISのロゴが入った黒いジュバを身につけていた40代モルディブ人男性が金曜礼拝を妨害したとして、警察が逮捕。
・7月4日、マレ市にて自動車が制御不能となり、2階建てバスと衝突する事故が発生し、20代女性1名が死亡、5名が負傷。
・7月10日、カーフ環礁のヒンマフシ島とガーフアリフ環礁のビリンギリ島において、捜査により警察が多数のアルコールボトルを押収。また、カーフ環礁マーフシ島において薬物討伐作戦を行い、薬物の入ったゴムパック58個等を押収し、関係者を逮捕。
7月15日
・バー環礁近郊の無人島にて、労働者同士の喧嘩によりバングラデシュ国籍者1名が刺され重傷。
・ティラフシ島にて14歳の少女に対する性的暴行事案が発生し、島民の引き渡しにより加害者の男性を警察が逮捕。
・7月17日、ガーフダール環礁ガッドゥー島にて、ボート上で火災が発生し、警察が捜査。
・7月19日、カーフ環礁ガーガンドゥ島にてダイビングをした後、行方不明になっていた韓国籍旅行者の遺体を沿岸警備隊が水深30メートルの地点で発見。
・7月29日、マレ市マアファヌ地区の住宅内で暴行事件が発生し、3名が負傷。
 
・8月7日、マレ市のアパートにて切断された若い女性の遺体が発見され、警察が容疑者の男性を逮捕。
・8月14日、マレ市にて、礼拝のために閉店していた化粧品店で強盗事件が発生し、50,000MVRが盗まれ、警察が捜査を実施。
・8月15日、マレ市にてギャングが絡んだ口論の末に暴行事件が発生し、2名が負傷。
8月17日
・フルマレのフェーズIとフェーズIIのビーチエリアでブルーボトルクラゲが目撃され、刺されると炎症や発疹を起こすことがあるとして住宅開発公社が注意喚起を実施。
・フルマレフェーズIIにてダンプカーと車両の衝突事故が発生し、3名が負傷。
・8月18日、マレ市のメディアネットのオフィスに侵入のうえ暴行事件を起こしたとして、警察が2名を逮捕。
8月19日
・マレ市のフィリガスマグで暴行事件が発生し、容疑者の3名を警察が逮捕。
・マレ市にてバイクに乗った2名が歩行者の女性から金のネックレスを奪い逃走。
8月21日
・カーフ環礁のヒンマフシ島で計5名が暴力沙汰を起こし、警察が逮捕。1名は運営中のゲストハウスで施設を破壊し、他の4名は同島の路上で暴力行為を行った。
・ガーフダール環礁ラタファンドウ島にて、ガス漏れによるボンベの爆発により50代女性が死亡。
8月22日
・ガーフアリフ環礁ダアンドウ島の埋立地にて人骨が発見され、警察が捜査を実施。
・シナマレ橋を走行中にパトカーが横転し、乗客3名が負傷。
・カーフ環礁マーフシ島にて、47本のアルコール瓶を所持していたとして警察が容疑者2名を逮捕。
・8月26日、マレ市のラグーンで2隻のスピードボートが衝突。けが人はなし。
・8月27日、ハーダール環礁の住宅内でガス漏れが発生し、母子が火傷を負った。
・8月28日、ヴェラナ国際空港にて、盗撮機器の入った荷物を放置していたとして、警察が2名の外国人を逮捕。
・8月30日、ラー環礁ウングファール島にて、ダイビングをしていた20代男性が溺死。
8月31日
・ドイツからモルディブに発送された荷物の中から、麻薬と疑われる物質が入った4つの包みが発見された。押収された総重量は1,674キロ、価格は約500万MVRと推定される。
・ガーフダール環礁テイナドゥー島にて、行方不明となっていた高齢女性が捜索の末に発見され、ICUにて治療。
 
・9月3日、シナマレ橋でバイク2台の衝突事故が発生し、2名が負傷。
・9月4日、ファーフ環礁ビレッドウ島にて、偶像崇拝を行ったとして、関与した3名のインド人を警察が逮捕。
・9月7日、アッドゥ市にて歩行者とトラックが衝突し、歩行者の男性が重傷。
・9月11日、フルマレフェーズIIにて、マンションのバルコニーから投げ出された家財道具が、下の道路に駐車していた車両にぶつかり、3台の車両が損傷。
・9月12日、アリフアリフ環礁フェリドウ島にて、サファリでダイビングをしていた観光客の女性が溺死。
・9月15日、マレ市ヘンベイル地区の建設現場にて、金属片が作業員に刺さり重傷。
・9月16日、ビリンギリ沖に停泊していたクジラ型潜水艦に搭載していた4本のガスボンベが爆発。負傷者は報告されていない。
・9月18日、マレ市イスラミックセンターの敷地内で排泄した容疑でインド人が逮捕された後、警察により釈放。
・9月22日、アッドゥ市のガン空港にて、爆弾を所持していると主張したとして2名のモルディブ人出国者を警察が逮捕。
 
2 邦人が関与する殺人・強盗等凶悪犯罪の事例
(1)殺人:なし
(2)強盗:なし
(3)強姦:なし
 
3 テロ・爆弾事件発生状況
・8月22日、バイクに乗っていたアリ・ソーリフ環境科学技術国務大臣が、ナイフを振り回した男に襲われ負傷する事件が発生。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況:なし
 
5 対日感情:概ね良好。
 
6 日本企業の安全に関する諸問題:なし
 
7 日本人安全対策のためにとった具体的措置:なし