ディグラ島の学校で「日本文化紹介」を実施

令和3年11月14日
低学年クラス
豆つかみ競争
中高生・教員との集合写真
 10月31日、アリフ・ダール環礁ディグラ島のディグラスクールで太田専門調査員とジーナ職員が「日本文化紹介」を行いました。太田専門調査員は2019年7月までこの学校で主に体育教えるJICA海外協力隊員として派遣されていました。ディグラ島は人口600人の小さな島ですが、このイベントには全校生徒・教員・保護者、約160名が参加し、大盛況となりました。
 モルディブでは、日本産の車・バイク・船舶エンジン用モーターなどの流通により日本の高い技術はよく知られていますが、日本の社会や文化をより一層知ってもらうため、今回のイベントでは日本独特の食事マナー、生徒の自律を促す掃除・給食・日直制度を始めとする学校生活といった普段の日本人の生活を紹介しました。子供が掃除をする習慣のないモルディブでは、日本の小学生がトイレ掃除をする様子に多くの生徒が衝撃を受けていましたが、「自分の部屋の掃除から始めてみる」、「親の手伝いを率先してやってみたい」という反応がありました。また、この機会にマレ島護岸建設や草の根支援などの日本がこれまでに行ってきた数々のモルディブ支援について実例を交えて紹介しました。中学・高校生は、津波震災の際の相互支援について、非常に熱心に聞き入っている姿が印象的でした。最後に、割り箸を使っての豆つかみ競争体験型クラスでは、生徒だけでなく大人も熱中しました。
 「日本文化紹介」を通じて、小学生から大人まで幅広い参加により多くの島民が日常生活に役立つような日本の生活や規律、日本によるモルディブ支援を学ぶことができ、日本の社会や文化に親しむ機会を提供することができました。